どちらも地域密着を掲げている信用組合と地方銀行、基本的に行っているサービスも同じで、金融機関の3大業務「預金」「融資」「為替」になります。

しかし、両者は、そのサービスを提供する相手が違うのです。

そして、その違いを理解するためには以下のポイントが大切になってきます。

◆営利企業と非営利組織
地方銀行は、メガバンクや都市銀行・ネットバンクと同じで、利益の追求を第一に考える営利企業です。それに対し信用組合は非営利組織になります。

そのため、同じ地域密着型であっても地方銀行は地元の人々や会社にサービスを提供しながらも、地方銀行自身の利益を最大化するのが目的になります。これは営利企業なのでしょうがない点もありますが、近年問題になっている某銀行のシェアハウス関連の不正融資問題などの根源にもなってしまう、いわば諸刃の剣なのです。

その一方、信用組合は非営利組織です。非営利組織とは利益の追求を必ずしも第一としない業態になります。

では、その内部はどうなっているかを説明すると、信用組合は「出資者・預金者・借入者」が同じという「三位一体説」を掲げており、利用者達自身が出資をし、それを原資として貸出をする「自立共助・相互扶助」を目的とした協同組織金融機関になります。

もちろん、非営利組織だからといって赤字でも良いといういわけではありませんが、金額が低く手間に比べて利益が少ないために銀行が相手にしないよう創業間もないスタートアップや中小企業が相手でも、様々な可能性を検討し、融資をおこなうことがあるという傾向が高いです。

まとめると、信用組合と地方銀行は、地域密着という観点が同じとはいえ、信用組合のほうがより地域密着の度合いが強いように経験上感じてきました。地方銀行は営利企業なので、売上・収入が少なく融資金額も低い個人や中小法人に対応できません。これは営利企業である以上どうしようもないことなのですが、そういう人たちのために信用組合があるのです。信用組合は収入が少ない個人や売上規模の小さい中小企業や個人事業主・商店などが相手でも相手を理解して、場合によっては担保なしの信用貸付を行う場合もあります。その他、担当が付き定期的に訪問してくれたり、信用組合の建物で面談の機会がありそこで、経営計画、事業プラン、節税対策、事業承継などの相談や支援をしてくれます。

ちなみに、メガバンク相手に融資を申し込むなら、まず最低でも数億単位の売り上げがないと相手にしてくれないでしょう。

しかし、完璧のように見える信用組合にも弱点があり、銀行などに対するとどうしても規模が小さいため、場合によっては融資額が少し低くなったり、小口案件は手間をに比べて収益が少ないため、金利が少し高くなる傾向があります。

どちらも一長一短なので、両方に口座を作って相談したうえで自分に合ったところを選ぶのが良いでしょう!