信用組合について紹介する前に「金融機関」とは何なのかを考えてみましょう。

金融機関とは、今はお金を使わず、余っている個人・法人のところから資金を預かり、家・車を買いたい、子どもの学費が必要な方・設備投資がしたい、営業資金が必要な企業などの今お金を必要としているところへ資金を融資することを主な業務としている組織のことです。

「金は天下の回りもの」「お金は社会の血液である」とよく言われるように、お金は常に循環してこそ人や社会の役に立ち、健全な社会発展に貢献するものです。

金融機関がない場合、タンス預金などで お金の循環が悪くなると、お金が必要なところに資金が提供されないので、社会の発展は著しく停滞するでしょう。

金融機関は「株式会社型」「協同組織型」「政府系」の3つのタイプに別れており、信用組合は協同組織タイプの金融機関になります。

ここでまた、見慣れない言葉が出てきました。「協同組織」とはどういう意味でしょうか?

詳しい説明は別の記事に譲るとして、「協同組織金融機関」とは簡単に言うと以下のようになります。

「預金や融資(貸出)を利用したい人々が、自分たちの資金を出資して設立した金融機関で、利用者が所有権・意思決定権をもつ金融機関」

一方、株式会社型の金融機関の代表は銀行になります。銀行では信用組合などのように所有者と利用者が一致しません。

預金者・借入者とは別の人が株式へ投資をして所有・意思決定をする金融機関です。

言葉の定義としての信用組合と銀行の違いはこれくらいにして、具体的に両者はどう違うのでしょうか?

表面的には両者ともにメインの「預金・融資・為替」業務から投資信託の販売などの付随業務を行っており、特に違いはありません。

しかし、銀行は「営利企業」であり、信用組合は「非営利組織」であることに大きな違いがあります。

営利企業である銀行は、営利を追求することがその第一の目的であり、発生した利益は、基本的には株主への配当で還元されます。

非営利組織である信用組合では、営利は第一の目的ではなく、預金や融資活動を通じた「地域(後に出てきますが業域・職域も)」の発展・問題解決が第一の目的になります。

営利を目的としない部分と関連して、給与なども銀行と比べると低く抑えられているところが多いです。

また信用組合では、頻繁に面談をしたり、職員がお客様を訪問するなどして、人間関係を醸成し銀行に比べると要望に応じて柔軟に取引の条件を変更することもあり、個人や中小企業などへの融資も熱心に行っています。

詳しい信用組合の長所については次のページで紹介します。